
2025年最強のAIエディターCursorの使い方
はじめに
こんにちは、オンビルドの前田です。 今回は2025年最強のエディターであるCursor(カーサー)を使って、効率よくコーディングする方法をご紹介します。
年々、ひとり起業のハードルが下がっていますが、Cursorの登場によってさらに敷居が下がりました。 「技術力がないとプロダクトは作れない」という常識が変わろうとしています。
この記事では、実際にCursorを使って開発効率を10倍以上向上させた私の経験をもとに、あなたもCursorを使いこなすための完全ガイドをお届けします。
なぜノーコードツールではだめなのか?
近年、ノーコードツールが注目を集めています。代表的なのはBubbleやGlideなどです。 ノーコードツールは、コードを書かずにサービスを作ることができるためコーディング経験がない人にとってとても魅力的に見えるでしょう。
しかし、私は 「コードを書けるなら書いたほうが良い」 と考えています。その理由は次のとおりです。
カスタマイズ性の限界
ノーコードでは細かいUIや挙動の変更が難しいです。かゆいところに手が届かないケースが多くあります。
例えば、以下のような場面でノーコードツールの限界を感じることがあります:
- 複雑なアニメーションの実装
- 特殊なフォームバリデーション
- 独自のユーザーエクスペリエンス
- 外部APIとの柔軟な連携
それに対し、コードなら、理論上どんなことでも実現可能です。 またオープンソースという公開されているサービスを作るための部品が大量にあるため、ほとんどのケースに対応する機能を使うことができます。
ベンダーロックイン
特定のノーコードツールに依存することで、サービス終了や仕様変更に影響を受けやすくなります。 過去にも多くのノーコードプラットフォームがサービス終了を迎えており、その度に開発者は別のツールへの移行を余儀なくされてきました。
技術的スキルの資産性
コーディングスキルは一度身につければ一生使える資産です。これはひとり起業家にとっても大きな武器になります。 プログラミングスキルがあることで、以下のメリットがあります:
- 開発コストを大幅に削減できる
- お金がかからないのでなんどでも起業に挑戦できる
- 技術的な意思決定ができる
Cursorとは?
Cursorは、AIが統合されたコーディング用エディターです。 私は初めてこのエディターを使ったとき、「ChatGPT以来の衝撃」を受けました。
chatGPTとの大きな違いは、コーディングに特化していることです。 以前のChatGPTでもコードを生成してくれましたが、出力されたコードをコピーして貼り付けるという手間がありました。Cursorは自動でコードを修正してくれるので、その手間を省くことができます。
- 自然言語でコード編集が可能
- コードの編集も自動で行ってくれる
- リアルタイムで補完が可能
従来のVS Codeなどのエディターは、単なるテキストエディターでした。しかし、CursorはAI開発パートナーとして機能します。
今では私自身も、実際にコードを書く機会が激減しました。それほど強力なアシスタントです。
料金体系
無料体験
- 2週間のプロ機能トライアルが利用可能
- 機能制限なしで全機能をお試しできる
- クレジットカード情報不要で開始可能
有料プラン
- 月額20ドル(日本円で約3,500円)
- 無制限のAIリクエスト
- 全AIモデルへのアクセス
- 優先サポート
私は実際に有料プランに加入して使っていますが、価格以上の価値を感じています。 1ヶ月あたり3,500円で開発速度が何倍にもなるなら、むしろ安いと感じるレベルです。
実際に、この投資により:
- 開発時間が1/3に短縮
- バグの発生率が大幅に減少
- 新しい技術学習の効率が向上
- 総合的な生産性が向上
インストール・初期設定
① Cursorをダウンロード
- 公式サイトにアクセスします
- ページ内の「Download」ボタンをクリック
- OS(macOS, Windows, Linux)に応じたインストーラーを取得
② インストーラーを実行
- ダウンロードした
.dmg
(mac)または.exe
(Windows)ファイルをダブルクリック - 画面の指示に従ってインストールを完了
- インストールが完了したら、Cursor アプリケーションを起動
③ プロジェクトを開く
エディターを開くと下記のような画面がでてきます。

Open projectをクリックし、パソコンの中の任意のフォルダーを選択してください。
④ 日本語化設定
Cursor は VS Code という最も普及しているエディターをベースにしているため、様々な拡張機能を使うことができます。 ここでは、VS Code 拡張機能を利用して日本語化を行います。
- 拡張機能パネルを開く
Cursor 左のサイドバーにある「拡張機能(四角いアイコン)」をクリックします。

- Japanese Language Packを検索
検索バーにJapanese Language Pack
と入力します。

- インストール
表示された「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」を選択して、**「インストール」**ボタンをクリックします。

-
再起動
インストール後、画面上部に「表示言語を日本語に変更して再起動しますか?」と表示されるので、「Yes」または「再起動」 をクリックします。 -
確認
Cursorが再起動され、インターフェースがすべて日本語になります。
注意点:CursorのAIサイドバーの日本語化は対応していないようです。しかし、簡単な英語かつ難しい操作等もないので、問題なく使えると思います。
基本的な機能
Cursorにはいろいろな機能がついていますが、基本的な機能さえ抑えておけば使いこなすことが可能です。ここでは現役エンジニアである私が普段使っている必要最低限の機能をご紹介します。 3つだけ知っておけば、あなたもCursorを使いこなすことができます。
①Chat Mode(チャットモード)
Chat Modeは、Cursorの最も強力な機能の一つです。自然言語でコードの修正や生成を依頼できます。
AI Modelの選択
Cursorでは様々なAIモデルを選択できます。すべてプロプラン内で利用可能です。
色々なモデルを試しましたが、おすすめは claude-4-sonnet です。 コード生成に関しては最も優秀だと思いました。
AIモデルはチャット欄下部のメニューから選択することが可能です。

起動方法
- ⌘ + I(Mac)または Ctrl + I(Windows)でAIを起動
使用例
以下のような指示が可能です:
- 「このバグを直して」
- 「この関数をリファクタリングして」
- 「〇〇という機能を書いて」
- 「このコードにコメントを追加して」
- 「パフォーマンスを改善して」
実際の使用例
素数を判定するプログラムを作ってみます。
- [Apply]ボタンを押すと、コードが自動で修正されます
- [Accept]ボタンを押すと、その変更が実際に反映されます
- [Reject]ボタンで変更を取り消せます
チャットの継続
- 継続チャット:⌘ + I(Mac)または Ctrl + I(Windows)
- 新しいチャット:⌘ + Shift + I(Mac)または Ctrl + Shift + I(Windows)
②Cursor Rules(カスタマイズプロンプト設定)
Cursorでチャットを使う上であらかじめ教えておきたいプロンプトを指定することができます。
- プロジェクトのルートディレクトリに
.cursorrules
ファイルを作成 - 指示内容を記述
プロジェクトの内容にもよりますが、コーディング規約や設計の方針などを記述するのが良いでしょう。 例えば、設定例は以下のようになります。
# UI/UX設計指針
- テーマカラーはブラックと青を使用
- レスポンシブデザインを必ず実装
- アクセシビリティを考慮した設計
# コーディング規約
- TypeScriptを使用
- 関数型プログラミングを優先
- ESLintとPrettierの設定に従う
- テストコードを必ず書く
# フレームワーク
- React + Next.js
- Tailwind CSS
- Prisma ORM
このように指示しておくことで、後に生成されるコードすべてにあなたの指示が反映されます。一貫性のあるコードベースを維持できます。
③Auto Complete(自動補完)
コードを書いているときに自動で修正案を表示してくれます。
使用方法
- コードを書き始めるとリアルタイムで提案が表示されます
- Tabキーを押すと提案を適用
- Escキーで提案を却下
以下のデモでは、先程の素数判定プログラムを英語化してみました。 このように、コードを書いているときに自動で修正案を表示してくれます。 ただタブを押すだけで修正が反映されるので本当に楽です。
全般的な設定変更
その他色々な設定変更ができます。 AIサイドバーを開き、メニューアイコン→Chat Settingsを開きます。

そうすると、様々な設定が可能です。

まとめ
上記の機能は私が日々使っている機能です。他にも様々な機能がありますが、上記だけ抑えておけば、あなたもCursorを使いこなすことができます。
もしより高度な機能が必要な場合は、公式ドキュメントを参照してください。
このようにCursorは、AIが統合されたコーディング用エディターで、開発者の生産性を劇的に向上させるツールです。
- 学習コストが低い:VS Codeベースで既存のスキルを活用
- 強力なAI機能:自然言語でコード生成・修正が可能
- コスパが良い:月額3,500円で開発効率が大幅向上
- 実用的:実際のプロジェクトで即座に活用可能
ひとり起業家やエンジニアにとって、これほど強力なツールを使わない理由はありません。まずは無料体験から始めて、その効果を実感してみてください。
この記事が、あなたのCursor活用の一助となれば幸いです。